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2022.3.9

レポート

第3回東京国際ろう映画祭に行ってきました!

第3回東京国際ろう映画祭が開催

当社がスポンサーとして協賛した第3回東京国際ろう映画祭が、2021年12月4日・5日の2日間およびオンライン配信では12月4日-12日の1週間にわたり開催されました。この映画祭は当社社員 牧原依里を代表とした実行委員会が運営する、ろうにまつわる世界中の映画を上映する映画祭イベントです。今年のテーマは「異質」、合計約2,000人にご参加いただいたとのことです。

当社からは「I.Oユビモジモジ」をあしらったクリアファイルと2種類のポストカードを来場者に無料で配布した他、会場の壁に「I.Oユビモジモジ」のシールをディスプレイさせていただきました。記念撮影をしてくださった観客もいらっしゃり、グッズも大好評でした。

この映画祭では、日本も含めてアジア、欧州、米国等からろうや手話にまつわる作品を厳選し、延べ32作品を上映しました。作品はろう者出演のフィクションやドキュメンタリー、ろう者監督による作品、今まで日本語字幕がなかった邦画の字幕つき作品など多岐にわたりました。

「以下、代表の牧原依里よりコメントをいただきました。
「今回、コロナ禍の影響で初めてオンライン上映にも取り組みましたが、その準備は予想よりもはるかに大変なものでした。実行委員や外部の方々の協力を得て準備期間を駆け抜け、なんとか無事に終了できて一安心しています。オンライン配信を行った結果、海外在住の方、小さなお子さんをお持ちの方、ご事情があって家を出られない方などから喜びの声をいただきました。ろう映画をご覧になりたい方々に直接お届けできることの意義を感じました。
コロナ禍で開催すべきなのかどうか、悩みに悩んだ2021年でしたが、会場にお越しいただいた皆さんが、友人や知人との久しぶりの再会を喜ぶ姿を見て、開催を決断して良かった、と心から思いました。対面が当たり前だった時代を想い起こすとともに、会場中に溢れるきらめく拍手を見て、やはり東京国際ろう映画祭は観客と一緒に作り上げていくフェスティバルなんだ、と肌で実感しました。
近年、手話に関する外国映画の上映が増えていますが、この映画祭がろうの世界の複雑さや文化、背景を、さまざまな方々に知っていただくきっかけになれば幸いです。
また、ろう者・難聴者当事者が監督や俳優を務めた作品たちをあらゆる人たちにお届けすることで、その質の高さや、当事者ならではの表象の可能性を知っていただき、当事者が映画業界で活躍するきっかけを作りたいと考えています。
ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました!2年後にはコロナ禍が収まっていることを祈って、また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。」

久しぶりに手話があちこちに広がっていく、無音で豊かなろう者の世界を味わうことができた映画祭でした。
第4回が開催される2年後にはコロナ禍が落ち着いていることを願うとともに、これからも博報堂DYアイ・オーは社員の対外活動を応援していきます。


手話での会話する牧原依里と客席