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2023.8.17

インタビュー

当社ヘルスキーパーが盲導犬を取得しました

松田さん1

当社のヘルスキーピング課に勤務する松田誠二が盲導犬を取得しました。
視覚障害者社員が盲導犬を帯同するのは2人目です。取得までの経緯と現在について紹介します。

企業内マッサージ師として勤務する松田は入社12年目のベテランヘルスキーパーです。先天的な視覚障害により徐々に視力が低下し、日中は光がまぶしく、ほとんど見えない状態で通勤を続けてきました。これまでは白杖とサングラスを使用していたものの、電柱などにぶつかり怪我をすることが増えてきていたそうです。そんな折、「長男の一言」をきっかけに盲導犬取得に至ったとのことです。

松田さん2

松田

『小学校入学前の息子によく買い物を手伝ってもらっていたのですが、ある日「盲導犬がいたら僕と手を繋がなくてもぶつからないよね」と言われたんです。自分が思っていたよりも子供に負担をかけていたのかもしれないと気づき、本格的に取得へ向けて動き始めました。

その後、盲導犬育成団体へ相談するところからスタートし、申し込みから1年後、1ヶ月間の訓練を経て取得に至りました。訓練中は24時間、盲導犬と寝食を共にします。特に始めの2週間は許可なく室外へ出ることもできません。パートナーになるとはいえ、ペットのように接するわけにはいかないので、お互いの距離感を掴むのが難しかったです。後半は雨の繁華街で傘をささずに歩行するなど、困難な環境での訓練もありました。また、こうした訓練は泊まり込みで行われるので、職場との調整が必須でした。

もともと、同僚に盲導犬ユーザーの先輩がいたので、事前に様々な相談をしていました。会社に希望を伝えてからはスムーズに調整が進んだと思います。失効有給休暇の活用制度である「多目的積立休暇」(翌年度に繰り越せる上限を超えた有給休暇を積み立てて利用する「多目的積立休暇」)や、勤続功労の「ステップアップ休暇」、そして年次有給休暇など複数の休暇制度を組み合わせて長期休暇をいただきました。

不在中は人員の調整をしてもらう等、周囲の社員にもサポートしていただきました。また、盲導犬がオフィスに入るにあたっては、入居ビルへの連絡や空気清浄機の設置など、会社に手配をしていただいています。アイ・オーは会社にも社員にもそういった理解が浸透していると感じました。』

盲導犬取得後、以前より安全に歩行ができるようになったという松田。今後は安全な通勤の実現だけでなく、補助犬の社会的な認知を拡げることを目的として、積極的に盲導犬と外出していきたいと意欲を燃やしていました。

後書き

博報堂DYアイ・オーでは、「日本一、働きがいのあるダイバシティ・インクルージョン企業へ」という企業理念のもと、ダイバシティの実践・推進に積極的に取り組んでいます。
今後も社員の様々な事情や要望に耳を傾け、社員とともに働きやすい環境作りに挑戦していきます。